賃貸物件加入する火災保険の種類と補償範囲とは?補償外のケースもご紹介
賃貸物件に入居するときには、必ず火災保険への加入を求められます。
当然のように加入してしまう方が多い一方で、補償料は適切なのか、どんな補償があるのか知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、これから賃貸物件に入居を検討されている方に向けて、賃貸物件における火災保険について、種類や補償範囲、補償外のケースをご紹介します。
賃貸物件の火災保険って何?火災保険の種類とは
火災保険は、火災や落雷・破裂・爆発などから住まいを守る保険の1つですが、その補償範囲は契約によってさまざまです。
火災保険の種類は、補償内容によって次のようなパターンに分けられます。
●建物を守る火災保険
●家財を守る火災保険
●建物と家財を守る火災保険
このうち、賃貸物件に入居するときには、家財を守る火災保険に加入することが一般的です。
「家財保険」は文字どおり、自身の所有する家電・家具などの損害を補償することで、自分の財産を守るために入るものです。
家財に関する保険の保険金額は、300万円~1,000万円など相場はさまざまで、希望する金額を申告するケースがほとんどです。
賃貸物件で火災保険はどこまでが補償の範囲内?
家財に関する火災保険では、建物内にある家具や家電、衣服、高額な貴金属や美術品などがその補償範囲内となります。
これらの補償範囲内の家財道具について、次のような理由で被害を受けた場合には、保険金が支払われます。
●火災、落雷などの自然災害
●爆発、破裂など
●物体の落下事故
●漏水事故
なお、くわしい内容については、保険会社やプランによって異なるため、火災保険に加入した際の契約書を確認することをおすすめします。
賃貸物件の火災保険の補償外となるケースについて
次のようなケースでは、補償の対象外となり、保険金が支払われません。
●保険契約者、被保険契約者および法定代理人に故意、もしくは重大な過失や法令違反があった場合
●被保険者以外が保険金を受け取る場合、被保険者もしくは法定代理人に故意、または重大な過失や法令違反があった場合
家財の破損にはさまざまありますが、重要なポイントとなるのは「過失がどこにあるのか」という点です。
当然ながら保険金を目的に故意に破損した場合は保険金は支払われません。
そのほか、たとえば上の階からの漏水でテレビが壊れてしまった場合、通常であれば保険金は支払われます。
ただし、この漏水の原因が建物の雨漏りの影響だとすると、建物所有者の責任となるため、補償外となり保険金は支払われません。
家具や家電の補償がどこまでの範囲なのかは、過失がどこにあるのかを明らかにすることが重要です。
まとめ
今回は、これから賃貸物件に入居を検討されている方に向けて、賃貸物件における火災保険についてご紹介しました。
いざというときのために、加入している火災保険の補償範囲と補償外となる場合について、しっかり理解しておきましょう。
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