賃貸物件を選ぶ際には間取りや住環境だけではなく建築構造に対しても考慮が必要です。
建築構造の1つである鉄筋コンクリート造とはどのような構造でどのようなメリットがあるのでしょうか。
本記事では鉄筋コンクリート造とは何であるのか、メリットと注意点には何があるのかを解説します。
賃貸物件を探している方はぜひご確認ください。
賃貸物件の鉄筋コンクリート造とは
鉄筋コンクリート造とは名称のとおり、鉄筋とコンクリートから作られている建築構造です。
具体的には家の骨組みには鉄筋を用いて、その周りにコンクリートを流し込んで固めることで建築されています。
また、鉄筋コンクリート造は、英語で補強されたコンクリートの意味であるReinforced Concreteの頭文字を取ってRC造と呼ばれることもあります。
賃貸物件における鉄筋コンクリート造のメリット
鉄筋コンクリート造は骨組みに鉄筋を用いること、コンクリートで固めることによって以下のメリットがでてきます。
●遮音性
●気密性
●耐震性
●耐火性
まず、鉄筋コンクリート造は木造などと比べると音が響きにくく、隣人トラブルや音が気になるといったことを防げます。
木造と比べ鉄筋コンクリートは10倍ほどの遮音性があると言われており、賃貸物件においてはとても大きなメリットです。
また、鉄筋コンクリート造は建築の方法から隙間ができにくく、気密性も高いので快適に過ごすことができます。
そして、鉄筋とコンクリートが一体化していることによって耐震性・耐火性が高くなります。
とくに日本は地震が多い土地であるので、鉄筋コンクリート造の賃貸物件では安心して暮らすことができます。
ただし、多少の音漏れや地震の強度によってはひび割れが生じることにご注意ください。
賃貸物件で鉄筋コンクリート造を選ぶ際の注意点
鉄筋コンクリート造を選ぶ際の注意点としては、RS造と混合しないように気を付けることです。
RS造は建物の下位部分は鉄筋コンクリート造、上位部分は鉄骨造で構成されている建築構造のことをさします。
つまり、鉄筋コンクリートの賃貸物件を選んだつもりだったのに、鉄骨造のお部屋を選んでしまうということも起こり得るのです。
見た目からは分からないですが、隣の住戸との間を仕切る戸境壁を叩く音で判断することもできます。
不安な場合は不動産会社に確認してみましょう。