自分が住んでいる間に賃貸物件の畳がボロボロになった場合、退去時のトラブルを防ぐために交換や修繕を検討したほうが良い場合があります。
ここで気になるのが、「交換や修繕の費用を誰が負担するのか?」ということではないでしょうか。
今回は、賃貸物件の畳を交換・修繕する方法について、費用相場や負担についてもあわせてご紹介します。
賃貸物件の畳を交換・修繕する方法
畳が傷んでしまったときの対処法は、表側だけで新しいものに交換する「表替え」、畳を裏返して使う「裏返し」、畳自体を交換する「畳替え」の3つです。
どの方法が良いかは畳の使用年数や傷み具合次第ですが、7~8年経過した畳は「畳替え」をするのが望ましいとされています。
そもそもとして、賃貸物件に住んでいる場合、畳をできるだけ傷めないように生活することが重要です。
畳は湿気を吸い込むとカビが発生しかねないので、濡らして固く絞った雑巾を使って掃除をして、水分が残らないようにしましょう。
また、掃除機は畳が毛羽立たないよう、目に沿ってかけるようにするのがおすすめです。
賃貸物件の畳の交換や修繕は誰が負担するのか?
賃貸物件の畳を交換したり修繕したりする場合の費用は、原因やタイミングによって誰が負担するのかが変わってきます。
たとえば、経年劣化による傷みが原因で退去時に交換することになった場合は、貸主が費用を負担するのが一般的です。
国土交通省が公表しているガイドラインにも、その旨が記載されています。
ただし、賃貸借契約書に「借主が負担する」という内容の記載がある場合はそのとおりにしなければなりません。
また、入居中に借主が飲み物をこぼしてしまったり大きな傷を付けてしまったりした場合は、入居者が費用を負担します。
このような場合はすぐに貸主へ報告しましょう。
賃貸物件の畳を修繕する際の費用相場は?
自分で畳の修繕や交換費用を負担するときのために、費用相場を確認しておきましょう。
もっとも安く済むのが裏返しで、1畳につき4,000~6,000円が相場です。
表替えは1畳4,000~9,000円が相場なので、裏返しより少し高くなります。
ここで問題になるのが、借主が負担する範囲です。
たとえばタバコの火の不始末で畳を焦がしてしまった場合、焦げた畳だけの分を負担するのか、すべての畳の分を負担するのか確認しておく必要があります。
賃貸借契約書にその旨が記載されていることもあるので、事前にチェックしておきましょう。